アーモンドって何?
普通日本で言ったら「扁桃仁」になります。しかし、台湾は「杏仁」と思われがちです。(最初翻訳した人の間違えで、今でも誤用されています。)
杏仁は北杏、シベリア杏と南杏に分けられています。
南杏は甘いので甘杏とも言います。
台湾のアーモンドミルクやあんにんは南杏で作っています。微毒なので茹でてから使います。
北杏とシベリア杏は苦いので、苦杏とも言われます。
漢方や生薬として使います。毒性があるので、炒めるか茹でる事で毒性が10%以下になりますが、幼児には要注意で、成人服用は56枚までとので文献があります。また、苦いので、生薬粉販売時は南杏を混ぜて販売することが多いです。
肺に潤いを与えて、咳を止め効果があります。ちょうど今の季節でよく使います。また、脂質豊富で便秘を改善する効果もあります。同じ効果のツボといえば、肺経の尺沢と大腸経の曲池は似ているような効果があります。私もよく曲池から尺沢へ向かって鍼を入れます。また、円皮鍼だけでも十分効果を感じます。
桃仁は毒性はないので、デザートなどでよく利用されています。例えば日本のアーモンドチョコとアーモンドミルクなどがあります。
実は生薬として使うこともあります。血液の流れを良くし、瘀血をなくす効果があり、たぽつ打撲や瘀血タイプの生理によく使います。また、便通の改善効果もあります。
以上、長い説明ですが、台湾の杏アーモンドミルクはかなりクセの強い飲み物で、アーモンドミルク好きな日本人は台湾観光時に少量で試し始めてください。